個人事業主になる場合、開業届けを出さなくてもOK?


個人事業主になる場合、開業届を提出する義務がございます。

しかし

仮に出さずに活動(営業)していても、罰則はありません。

ですから、実際に開業届を出さずに個人事業主でやられている方

結構いらっしゃいます。

開業届を出すデメリットはあるのか?

と、申しますと、あります。

 

【開業届を出すデメリット】

●会社を辞めて雇用保険の失業給付を受給しようとしている人の場合

開業届を出すと受給資格がなくなります。

●これまで配偶者の収入のみで生活していた方が、個人事業主となると

配偶者控除や扶養控除を受けられなくなる。

 

対して、開業届出す最大のメリットは、青色申告が出来る事で、最大

65万円の特別控除が受けられる事です。

 

メリットはあるものの、例えば、請負やアルバイトなども絡めて

二足のワラジでやって行こう!

と思われる方には、デメリットはかなり大きなモノと言えるでしょう。

 

【個人事業主は自由な生き方の選択肢でもある】

これは、実際に私の知人の息子さんの例でございますが(承認済み)

いろいろありまして、30歳を過ぎて、引きこもりだったA君ですが

このままではいけない!

と危機感を募らせていらっしゃいました。

ある時、私が本人から相談を受けたので、個人事業主の話を致しま

した。

A君は、大学を卒業後、普通に就職をしたのですが、職場での人間

関係に疲れ果て、わずか2年もたずに、退職し、それ以来

引きこもりの人生に入ってしまったのです。

かれこれ、その時すでに7年半が経過しておりました。

もちろん、まだご両親は健在ですが、A君を支え続けるにも限界が

がありますし、本人も、何とかしたい!

と、もがいていたのです。

 

そこで、個人事業主として生きて行ってはどうか?

と、提案致しました。

もちろん、A君には、商売をしたいという思いも、特技も無く

ポカンとしていたのですが、そうではなく

個人事業主として、ネットオークションのせどりでも、フリマでも

いいので、少しづつでも、楽しみながら事業活動を作り上げながら

自分がやり易い短時間アルバイトを2つ位して、生活を楽しみながら

コツコツと生きて行ってはどうか?

という話を致しました。

 

個人事業主も、もちろん、アルバイトでも会社の社員にもなれます。

この場合、ネットせどり等は「事業収入」、バイト収入は「給与所得

」と言う感じで、確定申告は必要になりますが、なんの問題もありま

せん。
(完全歩合制の仕事や、請負契約は事業所得になります)

つまり、本当に気軽に「個人事業主」としての生き方は

スタートする事ができるのです。

 

それからもう3年経ちましたが、A君は生き生きと自活を始めました。

A君の場合、アルバイトをいくつか変えながら、現在は水の合った

2つのアルバイトで、午前中4時間、午後4時間、週5日で1ヶ月

20日間働き、大体月収16万円と、フリマやネットオークション等

で、月に1,5万円2万円の粗利を上げていて、事業収入年間20万円

位となっています。

年間20万円までなら、申告の必要もないので、A君はまだ開業届は

出していないそうですが、このバランスで永久に生きて行くのも

楽しい!

と言っています。

A君は、事業収入は全額貯金し、16万円の給与所得で余裕をもって

生活出来ているとの事で、私は、見どころのある青年だなだぁと

非常に感心しております。

 

ちなみに、16万円ですと、国民年金、国民健康保険、所得税

etc・・・で、ざっくり、3万5千円取られるとしまして

手取り125,000円といったところなので。

私なら↓

・家賃3万円(A君の場合に合わせると)
・水道光熱費総額2万円
・食費3万円(1ヵ月3万円生活は、結構余裕です)
・遊興費2万円
・生命保険5千円
・雑費5千円
合計11万円で生活し、残りの15,000円は、外貨預金に回す

と言う感じで、十二分にやって行けるとイメージ出来ました。

 

A君の場合、このままのバランスで行くか、個人事業主に傾いて

行くのか、はたまた、会社員に戻ってゆくのかは、まだ分かり

ませんが、いずれの道を行ったとしましても、それも人生。

立派に生き切って行けると確信しております。

ところで、A君は、個人事業主として、最近クレジットカード

も無事作れたとの事「dカードゴールド」だそうです。

6ヶ月後には(私のアドバイス)、amazonゴールドカードも作る

との事です。
(もちろん、問題なく発行されると思います)

今回は、かなり脱線致しましたが、この例のように「個人事業主」

は、自由な生き方の一つの立派な形態である!

と申し上げまして、お開きとさせて頂きたいと思います

 

 

 

 

(^_-)

あ、ですが

私が今の彼なら、家賃は2万円以内で納めるところです。
(探せば、あるんですよ、いつの時代も、お得物件はね)

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