嘘も方便×→嘘と方便 履歴書に嘘を書いてはいけない!だけどね・・・


履歴書に嘘を書いてはいけない!だけどね・・・

嘘も方便

スポンサーリンク


という言葉がございますが、今回は「履歴書」のお話しです

前にも、触れておりますが、今回はちょっとだけ掘り下げて・・・

履歴書の法的位置づけは?////////////////////

まずは簡潔に履歴書の法的位置づけを申しますと

刑法第159に定める”私文書”に当たります

従いまして、偽造・変造すれば刑法第3項の無印私文書偽造罪が成立し
また、それらを実際に行使すれば、同161条1項の行使罪が成立します。

ですが・・・

偽造と言いましても、相当の虚偽、悪意のレベルでありまして

架空の氏名や架空の住所、架空の生年月日等を記すとか、
文書作成者と文書の名義人の同一性を害する程度のものを指し

例えば、勤務期間の多少の誤記載(2年を3年とか)や
短期間で辞めてしまった会社を記載しなかった程度では、相当しません。

また、履歴書に偽りを書くことで刑法の私文書偽造罪や私文書変造罪
として犯罪が成立してしまうような場合は極めて稀で、よほど悪意や
詐欺などの狙いもって行わない限り、実際に処罰される事は
まず、ないでしょう。

一般的に、こういった経歴詐称で事件になるケースは
医師でもないのに医師としての経歴を捏造したり
弁護士でもないのに同様の虚偽記載をして、就業していたり
といった場合で、たまにニュースにも出ますね。

就職(転職)時の履歴書にどこまで嘘はいい?////////////////////

誤解しないで頂きたいのは、だからと言って、嘘はダメ(^^;)

全く携わった事も無い業務や、入社したことも無い会社を
書いてしまうのは、あとあと自分自身が困る事も多いですし
程度によっては犯罪となりうる事もあります
(例:実際は無いのに、警察官として勤務していたなど)

無難なのは、短期間で辞めてしまった会社を省くとか
若干、勤務期間を誤記載する程度と考えるのが良いでしょう。
(もちろん、正確無比が基本であり、最も良い形です)

ちなみに、一般的な高等学校のレベルで「中退→卒業」程度なら
基本的にはセーフ(実態としては)
しかし、例えば、衛生管理者資格の実務経験関係で、不具合が起きたら
その会社を解雇にされる程度のリスクはあるでしょう。

嘘と方便?////////////////////

何のために、この記事を書いたと申しますと

日本の場合、転職回数や期間に関して厳しすぎる風潮があるからです

私の感覚からすれば、沢山転職できる方は、能力がむしろ高い

と思いますし、実際にそうでした。
(けして無転職がダメと言う意味ではありませんよ)

また、どんなに短期間の転職を繰り返している人だとしても

それは、ネバーギブアップで、継続して働いて行こうという

ある意味、強い意志の持ち主という証明とも見えるのです

こういう人が、うまくはまると、物凄い力を発揮したりします。

企業側の責任?////////////////////

これは肝ですが、人を採用するのは企業側の力量です

良い人(会社の利益になる人)を採用したければ「見極める眼力」

を持つ事が不可欠であり、ここを制した企業に

その企業にとって「有能な人が」集まって来るのです。

そして、その隠された素質や能力は、書類には書いてありません
学歴や資格は、参考スペックの一つでしかなく
せいぜいその人の3割程度と考えるべきでしょう(採用の立場から)
※言い換えれば、7割は眼力で見抜くしかない

例えば、面接とは、何の為に行うのか
これを100%生かしている企業のなんと少ない事か・・・

面接で話す事で、その人の実力や人間性は、書類の100倍解ります
極端な言い方をすれば、人を採用する時に
履歴書か面接のどちらか一方のみしか使えないとしても

面接さえ出来れば、十分採用する事は可能なのです。
(実際、履歴書不要の会社もあるのです)

たかが、その程度の履歴書の「書き方」だけで

就業の機会を失うのは、社会的に見ても損失以外の何物でも無い

そう思えてなりませんので、真面目にこの記事を書きました。

嘘も方便
ではありません

嘘はどこまで行っても嘘である事を忘れずに
常に自問自答しながら
上手な方便を使いこなして行く事は、人生の荒波を渡る為に必要な
場合があるのは事実です

嘘と方便、難しい線引きではありますが、本当に困った時
どうにもならない時は、必要最小限の
自分を救う方便くらい勇気をもって使う事は、けして悪ではありません

方便とは言えない実例を一つ挙げて置きます

これは私の過去の例ですが、
ある商売を起こしたての頃に、想定外に上手く行かなかった
事がありました

それは、数少ない従業員にも、普通に分る苦しい状況で
このままでは、すぐにでも従業員が逃げてしまう危険があり

わたしは、

必ず事業は成功するから心配は無用
それに、仮に、このままの状況が続いても
3年間は耐えられるスポンサーがついているから大丈夫!

と一芝居打ち、従業員離脱の危機を免れ、その後
なんとか事業は軌道に乗ったのです。

しかし、これは嘘でした
方便の域を大きく逸脱していました

もしも、そのまま事業が軌道に乗らなければ、

従業員は、急に仕事を無くしてしまいましたし
いくらかの未払い給与も発生していたでしょう・・・

これにつきましては、今でも大いに反省しておりますし
二度と、どんな状況になっても
こういう嘘はつかないと心に決めております。

やはり、大きな責任を伴っている上での「嘘と方便」は
相当の注意と慎重さが必要でございますよね。

聡明な皆様方には、きっと上手に使いこなして頂けるものと
心から、確信致しております。

スポンサーリンク


スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA