派遣は損(絶対に利用してはいけない)


派遣会社は基本的に使わない方が良い理由

厳密に申しますと、使った方が良い場合と悪い場合があり

良い場合はごく限定的だとお考え頂ければ良いでしょう。

まずは派遣法をかいつまんでポイントだけ押さえましょう

 

【派遣法のポイント】

①一般派遣と特定派遣があり、特定派遣は派遣会社の正社員なので
今回でいう「派遣」とは「一般派遣」とご理解下さい。

②有期雇用の派遣労働者が同じ組織(部署)で働くことができる期間
は3年間が上限で、それ以上は本人の希望があれば派遣先での直接
雇用に切り替えるなどの措置が必要

③指揮命令権は派遣先企業(特定派遣も同様)に有り

④同一労働同一賃金(2020年改正による)

 

【派遣先企業が派遣会社に支払う対価は?】

ザックリ言えば、派遣労働者がもらう賃金の2倍以上支払います
(大手の場合3倍以上のケースもよくあります)

 

【派遣先企業が派遣会社を使う大きなメリット】

①当該労働者の交換が容易に出来る(不具合等による解雇等のデリケ
ートな手続きやリスクを回避できる)

②求人~面接~採用手続き等の労務がカットできる

③急な休みや退職をある程度担保出来る(派遣会社に担保させられる)

 

【派遣会社を利用して良い案件とは】

大手企業の期間従業員等で、例えば自動車製造期間工員等。
(企業側が派遣会社を利用する合理性が明確であり、労務コスト等を
考えれば、ある程度人件費を多く支出しても採算が合う為、払う
ので、労働者側にも期間である事を承知できればメリット有)

または、ある期間だけ働きたい事情のある方の場合。
(合致条件を個人で探すのは非効率かつ難しく、これぞ派遣会社を利用
する大きなメリットと言えます)

 

【派遣会社を利用しては損なケース】

①キャリアアップしてゆきたいと考える場合
(そもそも、責任職や重要職には回されません※極例外は有り)

②将来安定して働きたい場合
(冒頭の派遣法の関係で、基本3年で頭打ちになります)

③昇給、昇進を期待したい場合
(ありません※昇給は微々たる程度は有り)

上記の全部またはどれかだけでも求めるならば、絶対に派遣で働く

事は避けなければなりません。

 

ハッキリ言って、歳だけじわじわ取ってゆく事になり、いずれ詰みます
(業務によりますが、ある程度の年齢からパタリと仕事が無くなります)

派遣の決まり文句に、自分の働き方(自由度)で働ける!

とありますが、そういう働き方で本当に安定してそれなりの待遇で

働いてゆきたいなら、どんな業種でも良いので、しっかりと

実力をつけて「業務請負」でやってゆける実力を身に着けた方が良い

でしょう。

業務請負形態の仕事も、近年増加してきており、ある意味では将来性が

あると言えます。

 

そもそも

現在の派遣制度は(本文にある派遣会社を利用して良い案件以外)悪法

と言え、現実的に9割以上を占める案件は、労働者にメリットは

全くありません。
(企業の逃げ道であり、派遣会社が搾取して儲けるだけ)

まさに現代日本の労働者の低賃金化の元凶と言えます。

 

同一労働同一賃金に関しても、企業側の逃げ道はいくらでもあり

実際に全くそうなってはいないのが現実なのです。

日本の労働者の賃金を上げて行く為には、ますはこの派遣制度を抜本的

に見直しをし、極限定的にすべきでしょう。
(まず労働者側が賢くなって限定的以外の派遣会社利用は避けましょう)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA