中高年注目!警備業界の資格の難易度は?役に立つのか?


中高年注目!警備業界の色々な資格の難易度は?役に立つのか?

警備員という仕事は、どういうものなのか?

警察っぽいイメージがありますが、全く違いまして

サービス業でございます。

そもそも警備員には、一般人を超える権限は一切無く

例えば交通整理におきましても、指示命令権は全くありません。
(警察官の交通整理は法的根拠があり、信号と同じです)

つまり

警備員からの指示は全て、完全に任意協力のお願いです。
(ただし、指示を無視して重過失事故等を起こせば有責になります)

ですから

警備員のお仕事は、「ご案内」「安心感」「見守り」「監視」

であり、何か起こった時の「緊急措置」「通報」までが

お仕事という事です。
(これも一般人と全く同じです)

 

警備員の資格(国家資格)は役に立つ?難易度は?

警備の資格は全て国家資格となっており、以下の種類です。

・施設警備業務検定

・交通誘導警備業務検定

・雑踏警備業務検定

・貴重品運搬警備業務検定

・核燃料輸送警備業務検定

・空港保安警備業務検定

※上記各、1級、2級

・警備員指導教育責任者(1号~4号)
1号▶施設警備、機械警備
2号▶交通誘導、雑踏警備
3号▶貴重品輸送
4号▶身辺警護(キムタクのドラマはこれです)

・機械警備業務管理者
機械警備業務を行っている営業所には、必ずこの資格を持っている人が必要で、掛け持ち不可。

これだけ資格があるのですが、実は「必須」と言える

最も仕事量が多く、活用しやすいモノは限られており

 

交通誘導警備業務検定(1,2級)

のみと言っても過言ではありません。

交通誘導業務は重要かつ、法的に必須であり

しかも、幹線道路などの業務には、一定数の検定資格者が

義務付けられているからです。
(他の業務は基本的に必須義務はほとんど無い)
(核燃料と空港は義務付け有りだが案件自体が少ない需要です)

あとは、強いて上げるなら

機械警備業務管理者で、これは、掛け持ち不可かつ

機械警備営業所に必置義務が課されています。

そして難易度ですが

実は最初に上げた「6種類の検定」が最も難易度が高いのです。

何故かと言えば

実務検定が文言、動作とも、一言一句一挙動正確に覚えなければ

合格できず、学科試験も90点以上取らなければ駄目なのです。

他の、指導教育責任者や、機械警備業務管理者の試験は

学科のみで、しかも80点以上で合格でき、設問の難易度も

どの分野も同程度のものとなっており、国家資格としては

どんなものよりも簡単と言って良いでしょう。

 

資格を取った後の需要は?

警備業に就くならば、無いより有った方が就職は有利ですが

金銭的なメリットはほとんど無く

一般的には数千円程度の手当てです。

指導教育責任者は特に活用が難しく、持っているからといって

指導教育者としての就職自体が簡単ではありません。
(簡単に取れるので、資格で人は取らないという事です)

ただし

資格保持者を雇い入れる会社側のメリットはございます。

例えば、各種検定1級保持者の場合、その対象分野の就業なら

年間10時間の現任教育実施を100%免除、つまり実施

しなくとも良いというメリットがあり、2級保持者なら

6時間の実施で良いので、対象者への教育人件費削減となります。
(指導教資格者も、対象分野なら100%免除)

しかし

考え様によっては、受講者側にしてみれば、教育参加で給与を

得る事が出来、仕事よりも楽であろうから、むしろ

無資格(ほとんどの就業者は無資格)の方が良い・・・

という考え方もございますでしょう。
(特に、指導教育責任者資格は難易度も低く、取ろうと思えば誰でも取れる資格である為、社内でも社会的にも、出世等には無縁かつ、精々隊長任命がされ易い位というのが実情で、資格保持者を要所に上げるのではなく、要所に就かせたい人材に、この資格を取らせるというのが、一般的な会社側の姿勢です。
事実、例えば、現場勤務の警備職者で、自力で指導教育責任者資格を取った者であっても、そのままの勤務である方がほとんど(99,9%)です。)
※隊長=班長のような役目

 

まとめ

若干乱暴に書きましたが、要点だけ述べますと、こんなところ

なので、警備の資格を取るならば、おすすめは

◎交通誘導検定(1,2級)

これが一番、需要がございます。
(次が施設警備検定です)
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恐らく近い将来、3号警備(貴重品,現金輸送)は無くなる
いえ、非常に需要が縮小するでしょう※キャッシュレス化
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6種の現場系の検定資格は、指導教育責任者や機械警備業務管理者

よりも、遥かに難易度が高く(本当にそうなのである)

これを持っている警備員の信頼性は、間違いなく高くなる。

その中でも「交通誘導検定」は、需要が高いので、取得する価値

は大きいので、一押しと言えます。
(ただ、外仕事なので、大変な面は確かにありますが、とても世の中の役に立つお仕事でもございます※食いッパグれ無し)

 

【参考情報:茨城県、指導教育責任者講習受講記録】

私の知人が、茨城県で警備会社の管理の仕事をしておりまして

つい先日、茨城県の1号(施設警備)指導教育責任者講習を受講

して来ました。

受講場所は、茨城県JA研修所(水戸市)
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JAグループ茨城教育センター
〒311-4205 茨城県水戸市下国井町2201-1
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8日間の研修で、土日は休み。

食事は、事前に申し込みで、1食600円(税別)ですが

頼んでおいた方が楽でおすすめだそうです。
(付近に食堂,コンビニ無し※量は多目、汁、サラダお茶付)

服装はスーツ着用で、参加者全員、スーツで受講。

 

「受講~試験までの流れ」

土日を除く全8日間を受講し、最終日の8日目の午後から

終了考査、つまり試験を実施。
(マークシートではない旧方式)

試験時間は100分間、かなり余裕があり、終わり次第退出

そのまま帰宅が可能で、合否の発表は後日(指定日)自分から

茨城県警(警察の方)の専用回線に電話して確認する方式です。
(他県はマークシート方式で即日発表がほとんど)

 

「講義はどんな感じか?」

講師さんの講義レベルは様々で、上手な方も居れば

あまり上手くない方もいらっしゃるようです。

 

「終了考査の問題傾向は?」

6割は問題集(警備業協会発行の実践問題集、基本編+実務編)

からそのまま出題で、2割は問題集の問題を少し角度を変えて

出題、2割は、問題集には無い独自の問題で、そのうち4問

は、かなり分かりにくい意地悪引っかけ問題だったそうです。

現在(2020年)は指導教育責任者の合格率は7割~9割らしい
(その時、または地域によりバラつきがある)

と言われていますが、確かにその感じらしく、問題集を完璧に

した上で、講義をある程度聞いていないと落ちる可能性がある

といったバランスを狙っている様でございます。

言い換えれば、ある程度勉強して7割~9割の合格率なので

逆に言えば、1割から3割は、落ちるとも言えます。
(8日間かけて、高い水準の受講料を支払って落ちる?!)

 

「この試験の必勝法は?」

ズバリ!

警備業協会の監修発行する「基本編」「実務編」の問題集

を最低3~4回解く→1問も間違わなくなるまで。
(これで確実に30問は取れる!※合格にはあと2問必要)

あとは、講師が「ここは重要」とか「ここは出ます」と強調

した部分をしっかり「理解」する事。

これで確実に36問は取れる、つまり余裕で合格出来る!

と言う事です。

ですので、必勝パターンは、講習開始までに、問題集を

3~4回解いて、完璧にしておき、受講中は

「ここは重要」とか「ここは出ます」だけに集中し、あとは

ぼんやりリラックスして精神力を温存しながら長期間を

やり過ごすのが、最も賢く楽な攻略法と言う事です。

ちなみに・・・

現時点では、京都府が最も合格率が低い終了考査を行って

いるらしいですね。
(つまり難しいという事)

豆知識と致しましては、終了考査の内容(つまり出題構成)は

各都道府県に任されており、全国一律では無いのです。
(国家資格として、若干疑問ではありますが・・・)

ただし、警備の資格も、全体的に徐々に難しくなってきている

傾向にあるようではございます。

【参考情報】

茨城県警備業協会での終了考査から終了証発行までの流れ

2020年12月15日~12/24(土日は休み)

12/24金は、昼食後、1時間休憩後、終了考査となる

合否の発表は、12/28(月)AM10:00~PM17:00までに
茨城県警の指定された専用番号に各自電話して確認
(10:00に電話すると、なかなかつながらない)

合格者の「終了証」は1/12(火)※1/11は祝日
に電話連絡があり、1/13(水)に受取りに行く(受講申請の警察署)

つまり
年末年始を挟んだ場合、終了考査から終了証受取まで
実に3週間かかるのが、現在の茨城県の体制らしい。
(ほとんどの都道府県では、即日合格発表の終了証即日発行)

だからと言って、茨城県の考査は決して簡単という訳ではなく
むしろ、東京と比べると、意地の悪い出題傾向の様である。
※千葉県は優しいという報告もある。

≪警備員指導教育責任者資格者証(区分1号)≫

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「最近の警備の資格の参考合格率」

各検定(1,2級)▶初期はほぼ100%~今は60%から80%台
(千葉県で2019年は、40%台の時もありました)

指導教育責任者▶初期はほぼ100%の~今は70%から80%台
(指導教育責任者は、範囲が広いので、今後も難化の可能性有)

機械警備業務管理者▶初期はほぼ100%の合格率~今は80%~90%台
(機械警備は範囲が限定されているので勉強し易いと言えます)

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