埼玉県蓮田市 寅子石取材
寅子石(とらこいし)は蓮田市内で2番目に大きな慰霊碑で
畑道にポツンと存在している
寅子石:埼玉県蓮田市馬込2148−1
夜中に寅子石の前である言葉を唱え続けると
大きな石の慰霊碑に寅子の姿が浮かび上がると伝えられている
その昔、この辺りの長者の家に「寅子」という名の一人娘がいて
寅子は美しい上に気立てもやさしく、近隣のみならず遠くの土地からも
求婚者は後を絶たず、やがて深刻な求婚者同士の争いが起きた
この事態に心を痛めた寅子は、一筆の遺書を残し、自害してしまった
そして両親は寅子の遺言を実行したのであったが
その遺言とは
求婚者たちは長者の屋敷に酒宴に招かれ屋敷を訪れた
その宴で、一品の肉の膾(なます)が振舞われたのだが、実はその肉こそ
寅子自身の肉であった
男たちが肉を食べると、長者夫婦は、寅子が、皆からあまりに熱心に求婚
された為、悩みぬいて自害した事を話した
そして最期にせめて求婚された皆に等しく自分の肉を馳走して、気持ちを
収めて頂きたいとの遺言であった事を伝えたところ
求婚者たちは皆、自身の強引さを悔い、寅子の成仏を祈って出家した
と言われている
↓寅子石取材「前編」
↓寅子石取材「後編」
「取材後記」
この慰霊碑の地は、畑の中にポツンと存在しているのだが
隣接している道路が抜け道となっていて
夜中でも時折猛スピードで車などが走り抜けて行く
辺りは真っ暗な為、かなり危険な場所に映った
周囲には、少しだけ離れたところにコンビニと併設のGSが
あり、まるでオアシスの様である
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